俺はロードバイク復帰時、今回紹介するロードバイクを買おうかかなり迷った。当時の俺はエントリーモデルからロードバイクを始め直したいと思い、できる限りコスパの良い新品の車体を見つけるため検索しまくっていた。
そんな時に見つけたのがSUNPEED。聞いたことのないメーカーだったが詳細を知ってすぐに虜になった。そんなSUNPEEDのMARSを深堀りし、個人的におすすめの購入方法を紹介する。
SUNPEEDってどんなメーカー?
SUNPEE?どこのメーカー?ってなる人は多いと思う。日本では知名度が皆無に等しいSUNPEED(サンピード)は、2012年に中国で設立された新しい自転車メーカー。中国では既に市民権を得ていて、日本で例えるとブリヂストンアンカー、コーダーブルームのように国産ブランドとして認知されている。
ちなみにSUNPEEDの由来は「Sun(太陽)+Speed(速度)」を組み合わせた造語らしい。サンピード創設者の性がSunだったこともあり、このブランド名に決定した様子。
サンピードは、ロードバイクやMTB以外にも子供用自転車や電動自転車を作っているけど、どれもスポーツ志向な自転車に仕上がっている。それほどスポーツサイクルに自信のあるブランドなんだ。
MARSのスペック
MARS(マーズ)はサンピードが作るロードバイクの中でもエントリーモデルではあるんだけど、エントリーバイクとは思えないくらい出来が良い。具体的なスペックは下記。
アピールポイント
- カーボンフォーク
- STIレバー、前後ディレイラーがシマノ Claris
- ワイヤーフル内装
- エアロハンドル、ディープリムホイール
- 重量が9.4kgと軽い
- ディレイラーハンガーが入手しやすい
この価格のロードバイクには珍しくカーボンフォークを採用している。前輪からくる振動をカーボンで吸収することで、上半身の疲労を軽減できる。マジ最高。
STIレバーと前後ディレイラーにシマノのClarisを使用し機能性も十分。残念ながらブレーキはシマノじゃなくZ-star。前モデルより剛性が高そうな形状になっているので、ブレーキシューだけシマノに変えると効きが良くなると思う。
他にもエアロハンドル、ディープリムホイールを採用したエアロ型のモデルにもかかわらず、重量が9.4kgと軽いのが素晴らしい。ワイヤーはフレーム内装で見た目もスタイリッシュだから言うことがない。
目立たない点だけどディレイラーハンガーが手に入れやすいのもいい。転倒時、フレームに衝撃がいかないよう防護する役割をもつディレイラーハンガー。その分、折れやすい。折れたら自走ができなくなる。
だから予備を常に持っておきたいんだけど、それがヤフーショッピングで簡単に買えちゃう。これは他のメーカーにはない神対応。俺が持ってるロードバイクのメーカーもネットですぐ買えるようになればなあ。
MARSのサイズとカラー
MARSのサイズ展開は450、480、510、540mmの全4サイズある。販売ページでは小さい順からS、M、L、XLサイズと表記されている。そして公式で公開しているジオメトリー表と適正身長は下図の通り。
注目してほしいのはMサイズのトップチューブ。なぜかSサイズの523㎜に対してMは521.7㎜と、Mサイズの方が1.3㎜短くなっている。しかもステム長はSとMが80㎜、Lが100㎜、XLが110㎜だから、SサイズとMサイズだとリーチ部分はほぼ同じ長さになる。
以上を踏まえた本来の適正身長は
S :158~170㎝
M :160~172㎝
L :172~180㎝
XL:180㎝~
くらいが妥当だと思う。公式の適正身長を鵜呑みにしないよう気を付けたい。
カラー展開はマットグレー&ブラック、ホワイト、ピンク、ブルーの4色ある。画像で見る限りだと塗装がキレイでとても丁寧な作りに見える。
ロゴのフォントが某スペ〇〇ライズドに似てると言われているけど、これはたしかに似てる。まあ似てるフォントなんて沢山あるし乗る本人が気にしなければいいと思う。俺も全く気にしない派だから気にも留めなかった。
おすすめ購入方法
2024年6月現在、日本でサンピードのロードバイクを買えるのはヤフーショッピングのみ。ヤフーショッピングにて、サンピードの日本代理店であるDREAMSロードバイク直販店から購入することができる。
価格は79,800円。これに送料の4,820円がかかるので総額8万5000円ほどになる。実は発売直後に値上げしてこの価格に落ち着いたんだけど、それでもカーボンフォーク・Claris・9.4kgと高スペックのエントリーロードが8.5万円で手に入るのがすごい。
注意点は、ハンドル/サドル/ペダル/フロントホイールの組み立てと、ブレーキや変速機の調整は自己責任なところ。おすすめは、組み立ては自分で行い、調整は自分で挑戦した上で最後は自転車店に持ち込むこと。形にするまでの組み立ては素人でも簡単にできる。調整は経験やセンスが必要なので、自分を信用せず自転車店で見てもらうべき。
サンピードのマーズはいいぞ
サンピードの良さはお伝えした通りではあるんだけど、最初からカーボンフォークが付いてClaris組みのロードバイクが8.5万円で手に入るのは凄すぎる。GIANTやMERIDAの同グレードのモデルだと余裕で10万円をオーバーする。
日本では名が知られていないサンピードは、中国では国産ブランドとして広く認められている。このご時勢で中国の製造技術を馬鹿にする人はいないし、いたとしたらその人が馬鹿。
ディレイラーハンガーの手に入れやすさからも、サンピードがメーカーとして信頼できることは理解してもらえると思う。そんなサンピードのコスパ最強バイク、マーズ。これからロードバイクを始めたい人に強くおすすめできる。